私はたまに、近所のゴミを拾う
馬鹿者がポイ捨てしていく。
毎日だからだんだん溜まる
捨てた人はどんどん人生の垢が溜まる
大雨が降ったら水が溢れるようなところ。
次の日が燃えるゴミの前日に、ゴミ袋と
トングを持ち、家の前の通り沿いだけ拾う。
近所の奥さんが、車のフロントガラス越しに
大きく申し訳無さそうに会釈をする
いえいえ、といった感じで私も返す。
かなりの量が袋にたまる。
またきっとすぐ汚れる。
気の向いた時にしかやらないからだが、
面倒な気分はない。
俺はやった。何かの禊を済ませたかの
ようだ。
なんだか自分がまともな人間のような
気がしてくる。
だからまた、面倒だと思わない範囲で
面倒と思わない天気の日に、私はいい人の
ふりをしてゴミを拾う。
俺も捨てたものじゃないなと思おう。
何もしない役立たずの私より、少し役に
立っている私のほうが、気分がいい。

